<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?><rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"><channel><title>Queer-Studies on ウラニア</title><link>https://urania.institute/ja/tags/queer-studies/</link><description>Recent content in Queer-Studies on ウラニア</description><generator>Hugo</generator><language>ja-jp</language><lastBuildDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</lastBuildDate><atom:link href="https://urania.institute/ja/tags/queer-studies/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml"/><item><title>『A Queer Lectionary』——典礼聖書日課と解放の神学をめぐるピーター・カールソン編の書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/a-queer-lectionary-carlson/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/a-queer-lectionary-carlson/</guid><description>&lt;p&gt;2026年7月、米国の神学出版社シーベリー・ブックス（Seabury Books、米国聖公会の公式出版機関 Church Publishing Incorporated 傘下のインプリント）は、英語書籍『クィア聖書日課：周縁からの（不）適切な読解——B年』（&lt;em&gt;A Queer Lectionary: (Im)Proper Readings from the Margins — Year B&lt;/em&gt;）を刊行した。編者・解説者を務めたのは、宗教史学者・クィア神学者のピーター・カールソン（Peter Carlson）。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ピーター・C・カールソンは、宗教史、ジェンダー研究、クィア神学を専門とする米国の研究者であり、カリフォルニア・ルーテル大学（サウザンドオークス）で宗教学准教授およびジェンダー・女性研究プログラムのディレクターを務めている。クレアモント大学院大学で博士号を取得後、オックスフォード大学リンカーン・カレッジで客員研究員を務め、ストーニーハースト・カレッジの歴史的写本コレクションの研究に携わった。カールソンの学術研究は、セクシュアリティの神学、中世後期および初期近代における男性性と女性性の構築、キリスト教修道史に及ぶ。大学での教鞭と並行して、包括的なリベラル教会の礼拝活動に深く関わり、定期的に説教を行っている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本書は、改訂共通聖書日課（&lt;em&gt;Revised Common Lectionary&lt;/em&gt;, RCL）の全サイクルを網羅するために構想された3年間の出版プロジェクトの第2巻にあたる。この日課は、多くの主要プロテスタント教派において各主日や祝日の旧約聖書、詩編、使徒書簡、福音書の朗読箇所を定めた3年周期のカレンダーであり、B年は主にマルコによる福音書を中心に構成されている。副題は、年間主日の固有文を表す典礼用語 &lt;em&gt;Proper&lt;/em&gt;（固有文）と、&lt;em&gt;(Im)Proper&lt;/em&gt;（不適切・型破り）という語を掛け合わせ、教会の制度的周縁から紡がれる声に光を当てている。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『Frivolity』――クィア美学、キャンプ、歓喜の力を論じたジェハン・ドゥブロウの著書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/frivolity-dubrow/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/frivolity-dubrow/</guid><description>&lt;p&gt;2026年8月、コロンビア大学出版局（Columbia University Press）のNo Limitsシリーズより、詩人・エッセイスト・文学研究者のジェハン・ドゥブロウ（Jehanne Dubrow）による英語の著書『軽薄さの弁護』（Frivolity: A Defense）が刊行された。本書は文化において「取るに足らない」「不真面目」と蔑まれてきた領域に光を当てる文化論・哲学的探究であり、快楽に対する社会的嫌悪の根源を解き明かしつつ、「軽薄さ（frivolity）」の烙印が女性性、クィア美学、そして文化的抵抗と分かち難く結びついてきた歴史を論証している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;著者のジェハン・ドゥブロウは、ノーステキサス大学（University of North Texas）の特別研究教授（Distinguished Research Professor）およびクリエイティブ・ライティング教授を務める。フロストバーグ州立大学を卒業後、メリーランド大学で美術学修士（MFA）、ネブラスカ大学リンカーン校で英文学・創作の博士号（PhD）を取得した。ドゥブロウはトラウマの記憶や身体性を主題とした10冊の詩集を上梓しているほか、2022年の『味覚』（Taste: A Book of Small Bites）やトラウマ詩の技法書『傷ついた詩行』（The Wounded Line, 2025）など高い評価を得たノンフィクション作品を世に送り出してきた。新たな著作では、詩人特有の鋭利な細部への着眼が、緻密な文化批評と親密な自伝的語りの中で見事に融合している。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『We Must Document Ourselves Now』——黒人レズビアンの文学・映画・自己表現を巡るステファニー・アンドレア・アレンの書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/we-must-document-ourselves-now-allen/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/we-must-document-ourselves-now-allen/</guid><description>&lt;p&gt;2026年7月、オハイオ州立大学出版局（The Ohio State University Press）は、「デジタルメディアとフェミニストの抵抗」（Digital Media, Feminist Resistance）シリーズの一環として、英語モノグラフ『「We Must Document Ourselves Now」：黒人レズビアンの文化遺産と自己表現のポリティクス』（&lt;em&gt;“We Must Document Ourselves Now”: Black Lesbian Cultural Legacies and the Politics of Self-Representation&lt;/em&gt;）を刊行した。著者は米国の文学研究者・文化理論家であるステファニー・アンドレア・アレン（Stephanie Andrea Allen）。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『クィア・インターセクショナリティ』——ニザラ・ハザリカとナムラタ・パタクによる南アジアのLGBTQ+、カースト、文化の書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/queer-intersectionality-hazarika-pathak/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/queer-intersectionality-hazarika-pathak/</guid><description>&lt;p&gt;2026年7月19日、イギリスの学術出版社ラウトレッジ（Routledge）から、英語の共同モノグラフ『クィア・インターセクショナリティ：南アジアにおける声、闘争、アイデンティティ』（&lt;em&gt;Queer Intersectionality: Voices, Struggles, and Identities in South Asia&lt;/em&gt;）が刊行された。編著者および共同執筆者を務めたのは、インドの研究者ニザラ・ハザリカ（Nizara Hazarika）とナムラタ・パタク（Namrata Pathak）である。本書は学術シリーズ &lt;em&gt;South Asian Literature in Focus&lt;/em&gt; の一冊として出版された。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ニザラ・ハザリカはアッサム州ソナプール・カレッジ大学院英語学科の准教授であり、ジェンダー・セクシュアリティ研究、女性文学、ディサビリティ研究を専門としている。ナムラタ・パタクはメガラヤ州の北東ヒルの丘大学（NEHU）英語学科准教授で、インド北東部文学の研究者であり、ロンドン大学SOASのチャールズ・ウォレス・インディア・トラスト元客員研究員である。編者たちが掲げる主眼は、クィア理論の「脱植民地化」である。すなわち、西洋中心的な認識論モデルを超えて、セクシュアリティやジェンダーがカースト制度、宗教的伝統、階級、地域性と不可分に結びついた南アジアの文脈からクィアの現実を読み解くことにある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本書はインド、バングラデシュ、パキスタン、ネパール、スリランカ、アフガニスタンにおけるクィアの生きた経験と文化的表象を、文学研究、デジタル・ヒューマニティーズ、文化人類学の手法を統合して検証している。第1部では、植民地化以前の古文書や神話を取り上げ、地域におけるジェンダーの流動性の歴史的深層を浮き彫りにする。パーリ語仏教聖典（とりわけ戒律書『律蔵』）における性別移行の記述や、ヒンドゥー教の叙事詩『ラーマーヤナ』のイラーや『マハーバーラタ』のシカンディに見られるトランスジェンダーのメタ倫理を考察する。また、インドやバングラデシュのヒジュラー、パキスタンやアフガニスタンのバッチャ・ポーシュといった伝統的慣習にも着目し、西洋的な臨床概念を一律に当てはめることの危険性を論じている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;第2部では、公共圏における現代の表象と抵抗を検討する。テキストマイニング手法を駆使して南アジアのLGBTQIA+当事者の語彙や関心事を抽出・分析している。各章では、保守的な言説空間の中でデジタルコミュニティが果たした役割を追い、2016年にバングラデシュで雑誌『ループバーン』（Roopbaan）の創刊者たちが殺害された後の過酷な状況を検証する。映像文化の領域では、ケーララ州のマラヤーラム語映画におけるクィアベイティング（queerbaiting）の手法や、2000年代以降のベンガル語映画におけるレズビアンの主体的表象の変遷を解読している。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『クィア神学：基礎』——キリスト教、ジェンダー、トランス神学を論じたクリス・グリノーの著書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/queer-theologies-greenough/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/queer-theologies-greenough/</guid><description>&lt;p&gt;2026年7月20日、英国の学術出版社ラウトレッジ（Routledge）は、定評ある入門書シリーズ「The Basics」の一冊として、クリス・グリノー（Christopher Greenough）による英語の著作『クィア神学：基礎』（&lt;em&gt;Queer Theologies: The Basics&lt;/em&gt;）の改訂増補第2版を刊行した。著者は宗教社会学、ジェンダー研究、神学を専門とする英国の研究者である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;クリス・グリノーは、英国エッジ・ヒル大学（Edge Hill University）の社会科学・教育学教授であり、同大学教育学部長（Head of the School of Education）を務めている。バーミンガム大学で博士号（PhD）を取得した。グリノーの研究は、宗教、クィア理論、ジェンダー、身体性、性暴力の交差する領域を中心としている。主な著書に『神学を解体する：肉体を通じてキリスト教を思考する』（&lt;em&gt;Undoing Theology: Thinking Christianity Through Flesh&lt;/em&gt;、2018年）や『聖書と男性に対する性暴力』（&lt;em&gt;The Bible and Sexual Violence Against Men&lt;/em&gt;、2020年）があり、入門書『ドラァグ：基礎』（&lt;em&gt;Drag: The Basics&lt;/em&gt;、2025年）の共著者でもある。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『ケアのセクシュアリティ』——M・K・テックムカッティルによる看護、キンク文化、根源的合意の書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/the-sexuality-of-care-thekkumkattil/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/the-sexuality-of-care-thekkumkattil/</guid><description>&lt;p&gt;2026年7月14日、ニューヨーク市立大学フェミニスト・プレス（The Feminist Press at CUNY）から、エッセイ集『ケアのセクシュアリティ：看護、キンク、そして病院なき未来について』（&lt;em&gt;The Sexuality of Care: On Nursing, Kink, and a Future Without Hospitals&lt;/em&gt;）が刊行された。著者はトランスジェンダーの作家であり集中治療室（ICU）看護師のM・K・テックムカッティル（M. K. Thekkumkattil）で、フェミニズム理論家のソフィー・ルイス（Sophie Lewis）が序文を寄せている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;M・K・テックムカッティルは、クィア、トランス、ディスエイブルド（障害当事者）の書き手兼医療従事者であり、その作品は &lt;em&gt;Black Warrior Review&lt;/em&gt; や &lt;em&gt;smoke and mold&lt;/em&gt; などの文学誌に掲載されてきた。コロナ禍の過酷を極めた集中治療室で最前線のケア労働に従事するなかで、テックムカッティルは医療現場の構造的暴力と、自らの慢性疾患、そしてジェンダーの自認のプロセスが交錯する葛藤を経験した。本書は、自伝的記憶、社会学的制度批判、そして解放へのマニフェストが融合した力強い論考である。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『ジェンダーを変える』――スーザン・ストライカーが論じる性別の概念史とトランスジェンダーの経験</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/changing-gender-stryker/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/changing-gender-stryker/</guid><description>&lt;p&gt;2026年8月25日、アメリカの出版社ファーラー・ストラウス＆ジルー（マクミラン・パブリッシャーズ傘下）から、英語の新刊書籍『Changing Gender』が刊行されました。著者はアメリカの著名な研究者、歴史家、映画制作者であり、トランスジェンダー研究の草分け的開拓者であるスーザン・ストライカー（Susan Stryker）です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;スーザン・ストライカーはアリゾナ大学名誉教授、スタンフォード大学客員研究員であり、1966年にサンフランシスコで起きたトランスジェンダー女性やドラァグクイーンによる歴史的反乱を描いたドキュメンタリー映画『スクリーミング・クイーンズ：コンプトンズ・カフェテリアの暴動』（&lt;em&gt;Screaming Queens: The Riot at Compton&amp;rsquo;s Cafeteria&lt;/em&gt;, 2005）でエミー賞を受賞しました。大学アカデミズムにおけるトランス研究の礎を築いた彼女は、代表的単著『トランスジェンダーの歴史』（&lt;em&gt;Transgender History&lt;/em&gt;）の執筆、全2巻の重要アンソロジー『The Transgender Studies Reader』の共同編集、査読付き学術誌『TSQ: Transgender Studies Quarterly』の創刊などを主導してきました。1994年のマニフェスト「シャモニー村の上でヴィクター・フランケンシュタインに宛てたわが言葉」はクィア理論の古典となり、医療的・社会的な病理化に対してトランスの身体的尊厳を主張することで、オートセオリー（自己理論化）ジャンルの先駆けとなりました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ストライカーの新たな研究書は、思想史、文化理論、言語学、そして自伝的エッセイを融合させた学際的著作です。執筆の直接の契機となったのは、2020年代前半にアメリカ各地で吹き荒れた文化戦争の激化と、トランスジェンダーの権利を標的にした組織的な反トランス法案の乱立でした。右派政治家が「ジェンダー・イデオロギー」批判を大衆動員の道具に仕立て上げる状況を前に、著者は根源的な問いを投げかけます。私たちが「ジェンダー」と口にする時、それは一体何を意味しているのか、この概念はどこから生じ、なぜ身体の移行が規範的秩序の擁護者たちからこれほど激しい敵意と拒絶を引き起こすのか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ストライカーは、この概念がディシプリンを越えて辿った歴史的変遷を綿密に追跡します。元来は言語学における文法上の「性」であった概念が、20世紀半ばに生物学的性別と後天的な社会的役割を峻別するために医学、性科学、心理学、社会学へと導入され、やがてフェミニズム批評の中心的な武器へと発展していきました。本書は意外性に満ちた歴史的事象を掘り起こします。植民地期アメリカで規範的男らしさからの逸脱を嘲笑した18世紀の風刺歌「ヤンキードゥードル」（&lt;em&gt;Yankee Doodle&lt;/em&gt;）の分析から、頭蓋骨の形状から社会的機能を導き出そうとした19世紀の骨相学までを検証。さらにアーカイブ調査に基づき、心理学者デボラ・ヘラー・フェインブルームの1976年の著作『Transvestites and Transsexuals: Mixed Views』や、1970年代のボストンにおいてフェミニスト空間からトランス女性が排除された初期の衝突を読み解きます。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『シスジェンダー：範疇を脱見当識化する』――ペリー・ザーンによる規範の系譜と境界の書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/cisgender-zurn/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/cisgender-zurn/</guid><description>&lt;p&gt;2026年7月、米国のデューク大学出版局（Duke University Press）は、哲学者ペリー・ザーン（Perry Zurn）による英語モノグラフ『シスジェンダー：範疇を脱見当識化する』（原題：&lt;em&gt;Cisgender: Disorienting a Category&lt;/em&gt;）を刊行した。本書は、スーザン・ストライカー、イライザ・スタインボック、ジャン・ネオ・チェン、マーキス・ベイが編纂する名高い学術シリーズ「ASTERISK: Gender, Trans-, and All That Comes After」の一冊である。長らくトランスジェンダーを定義するための自明な規範的背景として扱われてきた「シスジェンダー」という概念の成立、伝播、変容を包括的に解明した現代思想界初の画期的な系譜学的探究である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ペリー・ザーンは、ワシントンD.C.のアメリカン大学哲学科准教授であり、政治哲学、認識論、トランスジェンダー研究を専門とするトランス当事者の研究者・アクティビストである。これまでに『How We Make Each Other: Trans Life at the Edge of the University』において大学組織におけるトランスコミュニティの連帯を究明し、『Curiosity and Power』や『Curious Minds』で知的好奇心の政治学を論じてきた。本作でザーンは、フーコー的系譜学の手法に草の根アーカイブ調査と個人的省察を融合させ、シス／トランスという固執した二項対立の解体を試みる。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『バイセクシュアル、クリスチャン、ヨーロッパ人』——キャロル・A・シェパードとホセ・カルボ・テロによる信仰と教会生活の書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/bisexual-christian-european-shepherd-tello/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/bisexual-christian-european-shepherd-tello/</guid><description>&lt;p&gt;2026年7月21日、ドイツの学術出版社 transcript Verlag から、英語の論文・オーラルヒストリー集『バイセクシュアル、クリスチャン、ヨーロッパ人：ヨーロッパ各地のバイセクシュアルなキリスト教徒のライフストーリー』（&lt;em&gt;Bisexual, Christian, European: Bisexual Christian Life Stories from Around Europe&lt;/em&gt;）が刊行された。編著者および共同執筆者を務めたのは、イギリスの研究者キャロル・A・シェパード（Carol A Shepherd）とスペインの学者ホセ・カルボ・テロ（José Calvo Tello）である。本書は Queer Studies シリーズの一冊として、NiedersachsenOPEN プログラムの助成を受けてオープンアクセスで出版された。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『バイセクシュアルになること』——ジュゼッペ・ブルジョが男性のアイデンティティ、欲望、バイフォビア克服を描いた書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/divenire-bisessuali-burgio/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/divenire-bisessuali-burgio/</guid><description>&lt;p&gt;2026年8月31日、イタリアの学術出版社 Mondadori Università は、Saggi Oltre シリーズの一冊として、イタリア語の学術単著『バイセクシュアルになること——深く愛する男たちの物語』（&lt;em&gt;Divenire bisessuali. Storie di uomini che amano molto&lt;/em&gt;）を刊行した。著者はイタリアの教育学者・社会学者のジュゼッペ・ブルジョ（Giuseppe Burgio）である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ジュゼッペ・ブルジョは、シチリアのエナ・“コレ”大学（Università degli Studi di Enna “Kore”）の一般・社会教育学教授（正教授）であり、イタリアにおけるジェンダー教育学（&lt;em&gt;pedagogia di genere&lt;/em&gt;）および男性性研究（&lt;em&gt;masculinity studies&lt;/em&gt;）の第一人者である。20年以上にわたり、少年の社会化、制度的暴力、思春期のホモフォビックなスクールいじめが伝統的な男らしさの役割を強制するメカニズムを研究してきた。以前の単著『軌道を外れて——男性バイセクシュアリティと男らしさの同一性』（&lt;em&gt;Fuori binario. Bisessualità maschile e identità virile&lt;/em&gt;）は、ヘテロ規範的な男らしさの規範と男性バイセクシュアリティの関係を批判的に検討したイタリア学界の先駆的研究であった。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『マドリードにおけるトランスジェンダーのリプロダクティブ・ヘルス』――フアナ・ラモス・カントが生殖正義を描く書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/la-salud-reproductiva-trans-ramos-canto/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/la-salud-reproductiva-trans-ramos-canto/</guid><description>&lt;p&gt;2026年6月、スペイン社会学研究センター（Centro de Investigaciones Sociológicas, CIS）は首相府省との共同出版により、フアナ・ラモス・カント（Juana Ramos Cantó）のスペイン語学術モノグラフ『マドリードにおけるトランスジェンダーのリプロダクティブ・ヘルス：不妊化要件から権利のパラダイムへ』（原題：&lt;em&gt;La salud reproductiva de las personas trans en Madrid: del requisito de esterilización al paradigma de los derechos&lt;/em&gt;）を刊行した。本書は定評ある学術叢書「Monografías」の第338巻として位置づけられ、国家官報（BOE）および大学出版会連合（UNE）を通じて流通している。スペインにおいてトランスジェンダー当事者の生殖への欲求、制度的障壁、および医療体験を包括的に究明した初の本格的な質的社会学研究である。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『ラヴェンダー・サウンズ』――ステイシー・コープランドが描くレズビアンラジオ史とクィアポッドキャスト</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/lavender-sounds-copeland/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/lavender-sounds-copeland/</guid><description>&lt;p&gt;2026年7月、米国のミシガン大学出版局（University of Michigan Press）は、メディア研究者・音声プロデューサーのステイシー・コープランド（Stacey Copeland）による英語の学術書『ラヴェンダー・サウンズ：レズビアンラジオからクィア・フェミニスト・サウンドワークへ』（原題：&lt;em&gt;Lavender Sounds: From Lesbian Radio to Queer Feminist Soundwork&lt;/em&gt;）を刊行した。本書はユージーン・B・パワー基金の助成を受けオープンアクセスで公開された。1970年代から80年代にかけての草の根レズビアン・コミュニティラジオと、現代のカナダ・米国におけるクィア・フェミニスト・ポッドキャスト文化を結ぶ半世紀の系譜を追究した初の本格的な学際的研究である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ステイシー・コープランドは、オランダのフローニンゲン大学メディア・ジャーナリズム研究センターの文化遺産・アイデンティティ担当助教である。バンクーバーのサイモン・フレイザー大学でコミュニケーション学の博士号を取得し、理論研究と音声メディアの制作実践を架橋してきた。彼女は学術ポッドキャスト研究ネットワーク「Amplify Podcast Network」の共同代表を務め、映画・メディア学会（SCMS）ラジオ・音響部会の共同議長も担っている。過激派レズビアンラジオの政治的現象学を論じた博士論文が本書の礎となっている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;研究の核心概念である「サウンドワーク」（soundwork）は、録音、編集、放送、そして集団的聴取のプロセスを、政治的抵抗および文化運動の統合的実践として定義する。コープランドは、フェミニズムやクィアの歴史学がジンのような印刷物や視覚資料を偏重してきたと指摘する。これに対して彼女は「フェミニズム的に身体化された聴取」を提唱し、音を単なる物理的波長ではなく、電波のノイズを越えて世代間の連帯を結ぶ身体的経験として捉え直す。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;実証の拠り所となるのは、レズビアン口述記録アーカイブ（ALOT）や北米の独立系コミュニティラジオの音源である。1970年代後半からバンクーバーの協同組合ラジオCFRO-FMで放送された先駆的番組『The Lesbian Show』やモントリオールの『Dykes on Mykes』（CKUT-FM）、米国のパシフィカ・ラジオ網の番組を詳細に検証する。社会的抑圧の時代において、電波は女性たちの地理的・精神的孤立を破る命綱であった。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『見失われた方向の現象学』――イーデン・キンケイドが論じるクィア空間、トランスの生と批判理論</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/disorienting-phenomenology-kinkaid/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/disorienting-phenomenology-kinkaid/</guid><description>&lt;p&gt;2026年8月4日、ミネソタ大学出版局（University of Minnesota Press）の理論的モノグラフ・シリーズ「Forerunners: Ideas First」から、英語の新刊書籍『Disorienting Phenomenology: Queer Space and Trans Life』が刊行されました。著者は人文地理学者でありクィア理論研究者のイーデン・キンケイド（Eden Kinkaid）です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;イーデン・キンケイドはトロント大学スカボロー校の人文地理学博士研究員であり、デラウェア大学地理・空間科学科のアフィリエイト助教を務めています。ペンシルベニア州立大学で修士号を取得した後、2023年にアリゾナ大学で地理学の博士号（PhD）を取得しました。キンケイドの研究領域は、人文地理学、批判的現象学、フェミニズム理論、トランスジェンダー研究の交差点に位置しています。学術誌『Gender, Place and Culture』や『you are here: the journal of creative geography』の編集に携わったほか、独立系地理学ZINEネットワーク「GEOZONe」の共同創設者でもあり、新進のクィア作家を顕彰するラムダ・リテラリー・フェローにも選出されました。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『身体をめぐる闘い』――トランスフェミニズムと身体の政治を論じたショボーン・ゲレーロの著書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/la-batalla-por-el-cuerpo-guerrero/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/la-batalla-por-el-cuerpo-guerrero/</guid><description>&lt;p&gt;2026年8月、スペインの出版社Bellaterra Edicionsより、Serie General Universitaria叢書の一冊として、メキシコの科学者・生物学者・科学哲学者ショボーン・ゲレーロ（Siobhan Guerrero Mc Manus）のスペイン語著書『身体をめぐる闘い：トランスフェミニズム、政治、そして現実』（La batalla por el cuerpo: Transfeminismo, política y realidad）が刊行された。本書はトランスジェンダーの人々の身体が現代の文化戦争における最大の主戦場となっている構造を解き明かし、反ジェンダー言説を批判的に解体するとともに、保守的反動の世界的台頭に対するトランスフェミニズムの応答を提示するものである。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;著者のショボーン・ゲレーロは、トランス女性当事者であり、メキシコ国立自治大学（UNAM）科学・人文学際研究センター（CEIICH）の上級研究員・教授を務める。UNAM理学部で生物学を修めた後、同大学哲学研究所で科学哲学の修士号および博士号（PhD）を取得した。ゲレーロは国立多様性研究所（Laboratorio Nacional Diversidades）の共同設立者であり、ラテンアメリカの著名誌『Debate Feminista』の編集委員を務め、2020年にはメキシコ科学アカデミー人文科学研究賞、2018年にはUNAM若手研究者学術栄誉賞を受賞している。共著書には連帯のあり方を論じた『反逆の同盟：アイデンティティを超えたフェミニズム』（Alianzas rebeldes, 2021）などがある。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『人種／クィア／女王』——ミラ・アサフとウルヴァシ・チャクラヴァルティ編、初期近代のジェンダー・人種・権力をめぐる書</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/race-queer-queens-assaf-chakravarty/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/race-queer-queens-assaf-chakravarty/</guid><description>&lt;p&gt;2026年9月、米国のアリゾナ中世ルネサンス研究センター出版局（ACMRS Press）は、シカゴ大学出版局（University of Chicago Press）の流通を通じて、英語の学術論文集『人種／クィア／女王』（&lt;em&gt;Race / Queer / Queens&lt;/em&gt;）を刊行した。本書の編者を務めたのは、初期近代研究者のミラ・アサフ（Mira ‘Assaf / Mira Assaf Kafantaris）とウルヴァシ・チャクラヴァルティ（Urvashi Chakravarty）である。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ミラ・アサフはインディアナポリスのバトラー大学英語学部および人種・ジェンダー・セクシュアリティ研究プログラムの准教授であり、前近代の批判的人種理論、シェイクスピア劇、王妃・女王制度の研究を専門としている。ウルヴァシ・チャクラヴァルティはトロント大学で教鞭を執り、初期近代文学、奴隷制および家事使用人の歴史、16〜17世紀イングランドにおける人種概念の形成を研究しており、単著『Fictions of Consent』では合意と強制労働をめぐるイデオロギーを分析した。両氏は文学研究、歴史学、ジェンダー研究の専門家を結集し、初期近代の君主制と宮廷文化に対する新たなインターセクショナルな読解を提示している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本書の中心的な問いは、初期近代における女王たちの二重性に向けられている。彼女たちは主権権力の頂点を体現する一方で、ジェンダーに基づく権利剥奪の対象であり、王朝の再生産政策における生殖の道具でもあった。本書の表題は、当時の英語における同音異義語である &lt;em&gt;queen&lt;/em&gt;（「女王・王妃」）と &lt;em&gt;quean&lt;/em&gt;（「素行の悪い女」または社会的に周縁化された女性）の言葉遊びに着想を得ており、現代のクィア文化における多層的な語義とも呼応している。執筆陣は、女王の身体、婚姻、妊娠、外国出身の血統、公的な表象が、ジェンダー規範、人種ヒエラルキー、宗教、国家観の交差する舞台であったことを浮き彫りにする。&lt;/p&gt;</description></item><item><title>『文化戦争に勝つ方法』— リサ・ストゥルバーグが描くポップカルチャーとLGBTQ+の変革</title><link>https://urania.institute/ja/book-news/2026/how-to-win-a-culture-war-stulberg/</link><pubDate>Sat, 10 Oct 2026 12:00:00 +0000</pubDate><guid>https://urania.institute/ja/book-news/2026/how-to-win-a-culture-war-stulberg/</guid><description>&lt;p&gt;2026年10月、シカゴ大学出版局（University of Chicago Press）は、社会学者リサ・M・ストゥルバーグ（Lisa M. Stulberg）による英語の学術書『文化戦争に勝つ方法：ポップカルチャーによるLGBTQ+の社会変革』（&lt;em&gt;How to Win a Culture War: LGBTQ+ Social Change Through Pop Culture&lt;/em&gt;）を刊行した。本書は、米国のエンターテインメント産業、テレビ、音楽、そしてプロスポーツ界が、過去数十年にわたりLGBTQ+の権利獲得と社会的受容の土台をいかに築いたかを検証している。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;リサ・M・ストゥルバーグは、ニューヨーク大学スタインハルト文化・教育・人間開発大学院（NYU Steinhardt）の教育社会学准教授を務めるアメリカの社会学者である。カリフォルニア大学バークレー校で社会学の博士号（PhD）を取得し、教育格差、社会政策、公民権運動史を専門としている。2018年には専門書『LGBTQ社会運動』（&lt;em&gt;LGBTQ Social Movements&lt;/em&gt;、Polity刊）を著すなど、活発な研究活動を続けている。&lt;/p&gt;</description></item></channel></rss>