米共和党、LGBTへの姿勢をめぐりキリスト教徒の候補者を批判

2026年10月、米共和党はキリスト教会とつながりのある民主党候補者を対象に選挙広告を展開し、LGBTやトランスジェンダーに関する姿勢を批判している。宗教ニュースサービス(RNS)は10月29日、テキサス、アイオワ、カンザス各州の選挙戦について報じた。連邦議会選挙は11月3日に行われる。
テキサス州司法長官で上院議員候補のケン・パクストン氏は、9月8日に対立候補ジェームズ・タラリコ氏の姿をAIで生成した広告を公開した。タラリコ氏は州下院議員で、長老派の神学校に学んでいる。広告の人物は架空の「タラリコ聖書」を読み、神は「ノンバイナリー」だという言葉も口にする。FactCheck.orgの分析によると、広告は別々の発言をつなぎ合わせ、文脈を省き、本人が述べていない言葉を加えている。タラリコ氏は、人間の分類で神を定義することはできないという意味だったと説明している。
パクストン氏は投稿で「新しい広告:ジェームズ・タラリコは過激な政策を売り込むために信仰を武器にし、キリスト教を憎んでいることさえ自慢している」と主張している。
アイオワ州では、共和党のジョー・ミッチェル氏が、対立候補で長老派牧師兼州下院議員のリンジー・ジェームズ氏について、トランスジェンダー選手の女子チーム参加を支持していることを理由に、牧師としての務めを疑問視した。共和党のザック・ナン連邦下院議員は、別の候補でルター派牧師兼州上院議員のサラ・トローン・ギャリオット氏を、性別適合医療への支持を理由に批判している。
カンザス州では、メソジスト派牧師で民主党上院議員候補のアダム・ハミルトン氏が、10月21日の討論会で公正な競争と安全を理由に、トランスジェンダーの女子が女子スポーツチームに参加することに反対した。クリスチャン・ポストによると、同氏は判断を地元団体に委ねるよう提案し、いじめを防ぐよう求めた。対立候補の共和党上院議員ロジャー・マーシャル氏は連邦レベルの制限を支持し、ハミルトン氏が民主党指導部から独立して投票するか疑問を示している。
こうした選挙運動に対し、LGBTを支持するキリスト教徒からも異なる反応が出ている。長老派の団体Covenant Network of Presbyteriansを率いるブライアン・エリソン牧師はRNSに、タラリコ氏の考えは自身の宗教的伝統の延長にあると語った。Reconciling Ministries Networkの代表で、トランスジェンダーのメソジスト派牧師アンディ・ウッドワース氏は、一部の民主党候補がトランスジェンダーの人々への支持から後退していると批判する。両団体はそれぞれの教会内でLGBTを支援している。
AP通信が伝えたAdImpactのデータによると、共和党は10月25日までに、トランスジェンダーに関する民主党批判のテレビ広告に約1億8300万ドルを費やし、全国で約21万7000回放映した。
ウラニアは以前、タラリコ氏が有権者との対話集会で神は「ノンバイナリー」との発言を説明した経緯を報じた。


