ノースカロライナ州で保守派が民主党下院候補を批判、過去に家族農場でドラァグ修道女参加の催し

2026年10月、米ノースカロライナ州における連邦下院議員選挙の激戦区において、民主党候補で地元農場経営者のジェイミー・エイガー氏を巡る政治的論争が過熱している。保守系メディアブライトバート・ニュース(Breitbart News)の報道によると、対立陣営は同氏の家族経営農場「ヒッコリー・ナット・ギャップ・ファーム(フェアビュー所在)」が2019年5月、風刺的ドラァグ慈善団体「永久放縦の修道女会」(Sisters of Perpetual Indulgence)の地元支部が参加するファミリー向けイベントを開催していた点に焦点を当てた。
「農場ファンタジー・フェスティバル」と題された6時間の催しは、家族連れを対象としており、ゲームや12歳以下の子どもを対象としたコスチュームコンテスト、未成年向けの割引チケットが提供されていた。当時の広報で農場側は地元グループ「ビア・シティ・シスターズ」を歓迎し、ユーモアと自己表現を通じて偏見を解き、喜びを広める「21世紀の利他的な修道女」と紹介していた。保守派の評論家らは、参加者の挑発的な芸名(「シスター・ドミナ・トリックス」「シスター・ヘレン・ベッド」など)やバーでのコメディショー出演、さらにエイガー陣営が2026年第3四半期に地域のLGBTQ+団体「ブルー・リッジ・プライド」へ5,000ドルを献金していた点を取り上げている。
4世代続く農家であるエイガー氏は、ノースカロライナ州第11選挙区で穏健派の「山岳民主党員(mountain Democrat)」として出馬しており、ハリケーン・ヘレン被災からの復興や農業支援、現実的な地域経済対策を前面に掲げている。対する共和党候補は、現職チャック・エドワーズ下院議員が倫理調査を受けて辞退した後に擁立された州下院議員のジェニファー・バルコム氏である。この選挙区は伝統的に共和党支持が強いものの、情勢分析では互角とされており、エイガー氏が集金力で相手を大きくリードしている。
「永久放縦の修道女会」は1979年にサンフランシスコで結成されたチャリティ・人権団体である。修道女のパロディ衣装と白塗りメイクを用いてHIV/AIDS支援や性的少数者の権利擁護の募金活動を行うが、キリスト教の伝統を冒涜しているとみなす保守派や宗教関係者から度々批判を浴びてきた。
2026年米中間選挙において文化的分断や性的マイノリティを巡る問題は主要な争点となっている。これまで『ウラニア』では、女子スポーツ規制を支持したノースカロライナ州民主党ドン・デイビス議員の選挙広告、子どものドラァグ読み聞かせ助成金を批判したドナルド・トランプ氏の演説、保守的農村選挙区における民主党のLGBTQ+政策を巡る議論などを報じている。


