米バンス副大統領、テキサス州の集会で上院候補ジェームズ・タラリコの性的指向を揶揄する発言

2026年10月13日、米テキサス州タイラーで開催された選挙集会において、JD・バンス米副大統領は、共和党の上院候補であるケン・パクストン州司法長官の応援演説を行う際、民主党の対立候補であるジェームズ・タラリコ州下院議員の性的指向を引き合いに出した冗談を述べた。
米LGBTQ+メディアThe Washington Bladeによると、この発言はバンス副大統領が副大統領専用機(エアフォース・ツー)を背に有権者に語りかけていた場面で飛び出した。聴衆から「愛しています!」という男性の声が上がると、バンス氏は演壇から「私もあなたを愛していますよ。念のために言っておきますが、完全にプラトニックな意味でね。私は副大統領であって、ジェームズ・タラリコではありませんから」と応じた。
この発言は、政治評論家や人権擁護団体から厳しい批判を浴びた。リバタリアン系誌『Reason』のビリー・ビニオン記者は、最高権力の一角を占める要人が対立候補の性的指向の憶測を攻撃材料に使うのは器の小さい手法だと批判した。またSNS上では、バンス氏自身が大学時代にブロンドのカツラを着用していた過去の写真が再び拡散された。自身の元首席補佐官であるブリアナ・メナード氏と4年間にわたり交際しているタラリコ氏は同性愛者を公言していないものの、テキサス州内でLGBTQ+の権利保護や同性婚の法的保障を積極的に主張してきた。一方でバンス氏の批判者らは、同氏が連邦上院議員時代に同性婚保護法案(Respect for Marriage Act)に反対票を投じ、未成年者の性別適合医療の禁止法案を主導した経歴を指摘している。
2026年のテキサス州連邦上院選は、現職司法長官の共和党パクストン氏と民主党タラリコ氏の一騎打ちとなり、全米で最も注目される大接戦となっている。テキサス州で民主党が上院選に勝利すれば1988年以来の快挙となり、各種世論調査では僅差の戦いが続いている。
『ウラニア』はこれまでに、ジェームズ・タラリコ氏が連邦平等法(Equality Act)をめぐる姿勢で批判を受けた経緯を報じたほか、コメディアンのデイヴ・シャペル氏がバンス氏に関して同性愛嫌悪的な発言を用いた一件や、2026年中間選挙に向けた民主党内のLGBTQ+戦略をめぐる対立について詳しく伝えている。


