『In the Arms of Mountains』 – アメリカの農村部におけるクィアの抵抗に関するコール・ニコール・ルフェーヴルの本

保守的なアイダホ州での政治闘争とクィアの生活に関するコール・ニコール・ルフェーヴルの回想録。

本の表紙
本の表紙

2026年5月、ビーコン・プレス(Beacon Press)は『In the Arms of Mountains: A Memoir of Land, Love, and Queer Resistance in Red America』という本を出版した。著者はコール・ニコール・ルフェーヴル(Cole Nicole LeFavour)であり、作家、ジャーナリスト、そして政治家として、アイダホ州議会で初の公然のLGBTメンバーとなり、4回選出され州上院議員を務めた。

この本は、米国で最も保守的な(「赤い」)州の一つで成長し、政治闘争に参加したことに関する自伝的な記述である。11歳の時、コールは家族とともにアイダホ州のゲスト牧場に引っ越した。著者の青春時代は、この地域にネオナチの拠点を設立しようと試みた白人分離主義のイデオローグ、リチャード・バトラー(Richard Butler)の活動を背景に展開する。このような困難な状況の中で、著者は大自然と調和して生きることを学び、徐々に政治的アクティビズムを受け入れ、州会議事堂で市民的不服従の行動を組織するようになる。

回想録の中で、コール・ニコール・ルフェーヴルはまた、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)で学んでいた際のアパルトヘイト反対の抗議活動への参加、火の見櫓の監視員としての仕事、そして予期せぬ愛と深い喪失の個人的な経験についても語っている。この本は、一枚岩で排他的に保守的なアメリカの農村部というステレオタイプを打ち砕き、LGBTの人々が主要なリベラルな都市の外で繁栄できるだけでなく、最高レベルで効果的な政治キャンペーンを展開できることを実証している。

これは、自らの理想に忠実でありながら、共通点を見出し、深い政治的分断を克服する方法を示す、希望と回復力に関する誠実な物語である。